「会社辞めたい、行きたくない・・・」と思ったことはありませんか?
多くの方が本気でなくても一度くらいは思ったことがあるのではないでしょうか。
私はあります。実際には、一度辞めて、もうすぐ今の会社も辞めます。それぞれ11年、16年勤めました。
辞めてどうするのか?
ハイ、起業します。いつかは、いつかはと思いながら、いろいろな準備が整ったのが今でした。
とは言いつつも、辞める理由が100%起業のためで、他に理由はありません というわけではないです。
もちろん、このまま会社にいたくない理由もあります。
会社を辞める人、辞めたい人、行きたくないという人は、いろいろな理由があります。
今回は、なぜ「会社辞めたい、行きたくない」と思うのか、そんなときにどう対処すれば良いのかについて、私の経験含めお話いたします。
「会社辞めたい、行きたくない」と思ったときの対処法
エン・ジャパンが2016年2月に実施した「退職理由のホンネとタテマエ」によりますと、本当の退職理由Best10は下記の通りでした。
1位 人間関係(25%)
2位 評価・人事制度(12%)
3位 社風や風土(11%)
3位 給与(11%)
3位 拘束時間(残業・休日出勤)(11%)
6位 仕事内容(8%)
7位 業界・企業の将来性(7%)
7位 待遇(給与・福利厚生)(7%)
9位 結婚・家庭の事情(2%)
9位 体調を崩した(2%)
10位 その他(4%)
また、リクルートが今から12年前の2007年4月に行った調査の「転職理由と退職理由の本音ランキングBest10」は下記の通りでした。
1位 上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
2位 労働時間・環境が不満だった(14%)
3位 同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
4位 給与が低かった(12%)
5位 仕事内容が面白くなかった(9%)
6位 社長がワンマンだった(7%)
7位 社風が合わなかった(6%)
7位 会社の経営方針・経営状況が変化した(6%)
7位 キャリアップしたかった(6%)
10位 昇進・評価が不満だった(4%)
エン・ジャパンの調査では、人間関係が圧倒的な1位。社風・風土まで含めますと、実に36%が人に関わる問題と言っています。
12年前のリクルートの調査でも人の問題が大多数を占めており、1位・3位・6位・7位の合計で49%。
給与に不満を持っている人は今も昔も8~9%、仕事内容に不満を持っている人も8~9%と、人の問題に比べると低い結果となっています。
ということで、今も昔も人の問題で辞める人、あるいは、辞めたい、会社に行きたくないと思ってる人が圧倒的に多いということです。
逆に言うと、人の問題がなければ、その会社に長く勤めることができるということです。
それはそうですよね。よく遊ぶ友達が数人いたとして、その友達といると居心地が良いからずっと一緒にいるわけであって、居心地が悪ければ友達関係は長続きしません。会社もこれと同じで、同じ職場の人たちと一緒にいると楽しいし、ウマが合うし、居心地が良いからずっと一緒に働きたいと思えるのであって、楽しくないし、居心地悪いし、みんな意地悪だし、となると、その場から早く離れたくなります。
給与が高いからモチベーションがずっと高い、とか、仕事そのものが楽しくて面白くて仕方ないからモチベーションがずっと高い、なんてごくごく稀です。
好きな人たちと一緒に仕事ができれば、辞めることはないでしょう。
「会社辞めたい、行きたくない」と思ったときになにをするか?
では、「会社辞めたい、行きたくない」と思ったときにはなにをすればよいのでしょうか?
ただ漠然と「辞めたいなー、行きたくないなー」と思っていてもなにも解決しません。
確かに、「辞めたい、行きたくない」という気持ちに追い込まれていたとしたら、なにも考えられないかもしれません。
でも、ほとんどの方は、追い込まれるまで徐々に「辞めたい、行きたくない」という気持ちが大きくなっていったのではないでしょうか。
「辞めたい、行きたくない」と思っても、勢いで行動するわけにもなかなかいきません。
こんなときこそ、冷静に、客観的に考えましょう。
考えるにあたり下記を用意してください。
●ノート1冊
●ペン1本(なんでもOK)
●静かな場所
準備できたら、机に座ります。
ゆっくり目を閉じて、大きくゆっくり深呼吸を3回します。深呼吸は鼻で吸って、口で息を吐きます。
吸ったときにお腹が膨れるのを感じ、吐くときには、お腹が凹むのを感じます。
3回深呼吸をしたら、ゆっくり目を開けます。
ペンを取り、「会社辞めたい、行きたくない」理由をノートの左ページに箇条書きします。
できるだけ具体的に。
人の問題であれば、固有名詞や関係性、行動、態度、言動など。
仕事内容であれば、細かい業務内容、苦手なことや面倒と思うこと。
福利厚生面であれば、求めている給与とこんなに開きがあるとか、休日数がどのくらい少ないとか、職場環境など。
このようなことを思いつくまま書いてください。
「辞めたい、行きたくない」から解放されたらどんな幸せか?
「会社辞めたい、行きたくない」理由が書けたら、今度はノートの右ページにその理由から解放されたとしたら、どんなにラクに幸せになって、どんな気分で過ごしているかを書きます。
これもあまり深く考えず、直感に近い感じで思いつくまま書いてください。
どうですか、書けましたか?
今のあなたの気分は、まるでそのイヤな気持ちから解放されたように清々しい気持ちではないですか?
気持ちがずいぶんラクになっていることでしょう。
気分をリセット。
と言いますか、プラス感情にすることからすべてが始まります。
客観的に自分を見る
ノートに書き出したあなたはずいぶんラクな気持ちになりました。
どうですか?
「会社辞めたい、行きたくない」気持ちはまだまだ強いですか?
それとも、少しは和らぎましたか?
気持ちが和らいだ方は、会社でどのように過ごせばイヤなことから解放されるかを考えましょう。
イヤな人と話さない、イヤなことはノーと言う、先輩・上司・仲間をお客様だと思って接する・・・など。
いきなりムリかもしれませんが、なにか行動しないと何も変わりません。相手が変わることはありえませんのであなたが変わるしかないのです。
イヤな気持ちになるのは、すべてを受け止めるから。心優しいあなたはすべてを受け止めてしまうから、心が疲れてしまうのです。
ですので、ちょっとだけ優しくない人になってください。
気持ちが強い、あるいは、辞めることに前向きになった方は仕方ありません。
辞める道を選択するでしょう。
ただ、このとき考えてください。「自分の強み」はなにか?
転職するにしても、起業するにしても、自分の強みを分かっている上で、それを活かせられる場所に行かなければ同じことを繰り返してしまいます。
強みを最大に活かせられれば強みだけが際立ちますので、弱みは目立たなくなります。
あらためて考えましょう。
「自分の強み」はなんですか?
もし、見当たらなければ、今の会社で強みを見つけて、磨き上げることをおすすめします。
修行・下積みだと思い取り組んでみてください。長い人生で考えれば、その時間はほんの一瞬ですよ。
まとめ
「会社辞めたい、行きたくない」ときの対処法をご紹介いたしました。
こんなときに大事なのは、冷静になって考えるということです。そのときの感情だけで一気に動いてしまいますと、後々後悔しかねません。一度立ち止まり、ゆっくりじっくり考えて行動してください。
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