社会人になる前にやっておくべきこと【よい習慣作り】

社会人になる前にやっておくべきこと【よい習慣作り】

もうすぐ学校も卒業ですね。社会人になる準備はできていますか?
物理的な準備も必要ですが、それよりも大事なのは、心の準備です。
心の準備ってなにするの?と思われる方もいらっしゃると思いますので、今回は、入社を迎えるまでにどんなことをしておけば良いのかについてお話いたします。

社会人になる前にやっておくべきこと【よい習慣作り】

ここ数年のめざましい進歩により、人々の生活はすごく便利になりました。家から一歩も出なくても、ポチっとすれば食べ物・飲み物、服・靴などあらゆるモノが届きます。また、家にいながら、世界旅行を楽しむこともできますし、世界中の人とつながることもできます。
車の自動運転も、東京オリンピックの頃には無人のバスやタクシーが走るそうで、民間への導入も間近です。
車の自動運転なんて、小さころ(私は現在47歳)に見たSFの世界です。「こんなふうになったらすごいなー」と、目をキラキラ輝かせ見ていたものが今実現しようとしています。人間って本当にすごいです!

このようなおかげで、ビジネスの世界も日々進歩・進化しています。
毎日どこかで新しい技術やサービスが作られ、世の中がどんどんどんどん便利になっていっています。
30年後には、どこでもドアができているかも?

いろいろな技術革新で世の中がどんどん便利に変わっていくのはとても良いことなのですが、変わってはいけないものがあります。
それは、人と人の関係です。
これから先、どれだけAIが進化・発達しても、人の感情まで学習することは絶対にできません。
神様が唯一感情を与えた動物が人間です。これは不変です。
人は、人との心のつながりがないと生きていけないのです。

社会人になると、今以上に人と人のつながりが大事になります。
例えば、誰かに何か用事を頼むとしましょう。今であれば、LINEでメッセージを送れば応えてくれます。
でも、社会ではそうはいきません。顔と顔を合わせお願いする必要があります。「そんなのめんどくせー」と思うでしょう。確かに面倒くさいです。私も面倒くさいと思うことがあります。でも、その面倒くさいことがとても大事なのです。

一人で良い仕事はできません。良い仕事をしようと思えば、「あなたが言うなら」と思ってもらえる人間性が必要です。人間性とは別の言い方をすると、信用性・信頼性でしょう。
キングコングの西野亮廣さんが著書の中で「これからは信用持ち」と言われています。
信用があれば、人も仕事もお金も集まるのです。

「信用持ち」になるためにはまず人間性。そのためには、良い習慣を持つこと。
習慣はすぐに身につくものではありません。社会人になったからといってすぐにできません。
ですので、今の間にトレーニングして良い習慣を身につけましょう。
これからお話するのは、私がおすすめする良い習慣です。最初はうまくできないかもしれませんが、根気よく続けていけば無意識でできるようになります。
さあ、早速いまから取り組みましょう!

1週間に1日だけスマホを触らない日を作る

1週間に1日だけ、スマホを触らない日を作りましょう。
この日だけは、思い切って電源OFF。たった1日ですから大丈夫でしょ?

スマホがないと生活できない!!と思われていませんか?
確かに、スマホがないと不便です。友達との連絡、スケジュール管理、ゲーム、グーグル先生・・・
スマホが手元にあれば、LINEなどの友達からの連絡が来ていないかと、気になって気になって仕方なくなります。電車に乗ったときは、SNSのチェックとゲーム。スマホを家に忘れようものなら、この世の終わりかとおもうくらい不安になるのではないですか?

普段、スマホを通していろいろなものを見ています。それももちろん良いことなのですが、たまには自分の目や肌でいろいろなものを感じて、あなたの感性を磨いてください。
家にスマホを置いて近所を散歩するだけでも、それまでとは違った感覚になって、今まで見えなかったものが見えたり、聞こえなかったものが聞こえたり、全身でいろいろなものを感じ取れるようになるはずです。
家の中にいても、スマホがない時間を過ごしてみると、いろいろなものを感じられます。

なので、1週間に1日は、スマホの電源を切って今までとは違う感覚で、感性を磨いてください。
きっとすばらしい時間があなたを待っているはずです。

返事・あいさつ

返事とあいさつの大事さについては、前回の記事でもお伝えしました。
返事は、仕事にできる人になるのか、そうでないかの分かれ道と言われています。
たった2文字ですが、間違いなく人生を大きく変えます。

中村文昭さんは、「返事は0.2秒」と言われており、ご自身も返事で人生を大きく変えられました。
なにか頼まれたら、あるいは、頼まれそうになったら、できるかできないかわからないまま0.2秒で返事。
引き受けたからには全力で期待に応える「頼まれごとは試されごと」。この繰り返しだそうです。

あなたがもし誰かに用事を頼むとして、「すぐに返事をしてくれる人」と、「めんどくさそうに返事をして、できない理由を並べられる人」ではどちらに今後も頼もうと思いますか?
確実に前者ですよね。返事ができる人には、人も仕事も信用も集まってくるのです。

あいさつも同じです。
朝、学校で友達に会ったときに、「元気よく爽やかなあいさつをする人と」、「眠そうで機嫌悪そうな顔をして、なにも言わない人」では、どちらが気持ち良いですか?
当たり前に前者ですよね。あいさつは、周りの人も元気にしますし、自分自身もめちゃくちゃ元気になる最高の言葉です。
荒れた学校も、崩壊しかけたチームも、あいさつで全てが変わったという逸話がたくさんあります。

返事もあいさつもなぜかできない人が多いです。一日の始まりと終わり、そして、人生をすばらしいものにするために、返事とあいさつをしましょう。

靴を揃える

はきものをそろえると 心もそろう
心がそろうと はきものもそろう
ぬぐときにそろえておくと
はくときに心がみだれない
だれかが みだしておいたら
だまってそろえておいてあげよう
そうすればきっと
世界中の 人の心もそろうでしょう
~長野県 円福寺 藤本幸邦住職~

心がみだれると、なにもかもがうまくいきません。
心が整って落ち着いていると、なにもかもがうまくいきます。
そのためには、心を整えて落ち着かせる行動を普段から行い習慣つけましょう。

日常生活の中で効果が高く、すぐできるのが靴を揃えることです。
靴を脱いで揃えるのにどのくらい時間がかかりますか?
10秒もかからないですよね。。
その僅かな時間で心が整えられ、なにもかもがうまくいくとしたらやらない理由はないでしょう。

何事もいきなり大きな成果があらわれることはありません。
靴を揃えるような小さな積み重ねがやがて大きな成果へつながっていきます。
ぜひ、意識して取り組んでみてください。

「すみません」ではなく「ありがとう」

なにかしてもらったときに、「あ、すみません」とついつい言ってしまいます。
おそらく、そこまでしてくれて申し訳ないなと恐縮して言ってしまうのでしょうが、お詫びの言葉であるので言われた方も、言った方もあまりうれしくない言葉です。

こんなときは笑顔で元気よく「ありがとう!」と言いましょう。
言われた方も、言った方もきっとうれしくなります。
スーパー、コンビニ、服屋さん、靴屋さん、本屋さん・・・買い物をしたときも、こちらから「ありがとう!」と言いましょう。欲しかったものが買えるのもお店の方々のおかげです。

「ありがとう!」を口癖にしよう。

早起きして、朝ご飯を食べる

学生の間は、友達と遊んだり、バイトしたり、自分の好きな時間を過ごしたりで、毎日夜遅くまで起きているのではないですか?
で、朝は授業が始まるぎりぎりの時間まで寝て、ちゃちゃっと準備をして家を出る。当然朝ご飯も食べない。

これだと、脳はうまく働きません。
人の脳は、寝ている間に学習します。その日にあったことや、勉強したり学んだことをリピートして記憶していきます。このときに記憶された情報はほぼ消えません。
ただし、これには条件があります。良い睡眠を取るためには、寝る前の準備が大事なのです。
詳しくは、また次回お話します。で、起きるときは、朝日が登り始める頃がベスト。季節にもよりますが、6~7時くらい。朝日とともに目覚めて、起きたら窓を開け、朝日を浴びます。顔を洗って、朝ご飯を食べ、きちんと身だしなみと心を整えて家を出る。
その日が良い日になるかどうかは、朝の過ごし方で決まります。朝に脳を活性化させれば、必ず良い一日になります。そのためには、目覚めと朝ご飯。これで本当に人生変わります。
睡眠時間は7時間がベストだそうです。逆算して、寝る時間を決めよう。そして、ルーティンにしよう。

時間を守る

時間を守るのは当たり前なのですが、当たり前にできない人がいます。約束の時間に毎回遅刻するなんて人もいるのではないでしょうか。
時間を守れない人は信用・信頼を最も失います。

時間は、全世界の人に平等に与えられています。超お金持ちも、私のようにお金を持っていない人も、お年寄りも赤ちゃんも、1日は24時間です。で、時間は誰にも与えることができず、誰からも奪うことができない超貴重なものです。もちろん、お金で買うこともできません。
約束の時間を守れない人は、貴重な貴重な時間を奪っている罪深い人。時間を守れない人は、すべてに対してルーズな人です。

ですので、時間を意識して、早め早めの行動をしてください。かと言って、早すぎるのもダメです。
あまりに早すぎると、相手に気を遣わせてしまいます。約束の時間の5~10分前で十分です。
とにかく時間を意識して行動しましょう。

本・新聞を読む

スマホでありとあらゆる情報が得られるようになり、活字離れが進んでいると言われています。
スマホでも本を読めますが、実際の本を読むことがとても大事です。なぜなら、ページをめくりながら読むことで、理解力と脳の活性化が促進されるからです。

とにかく本を読もう。小説でもビジネス書でもなんでも構いません(漫画以外で)。
スマホでは得られない知識をたくさん得ることができます。また、本を読むことで、自分が経験できないことを経験できます(代理経験)し、感性も磨かれます。ジャンルにとらわれず、たくさん読んでください。

また、新聞も読んでください。ヤフーニュースを見れば分かるかもしれませんが、新聞にはいろいろな情報が載っています。社会人になると、新聞の情報を相手先との交渉で活かせます。知っておかないと恥をかくなんてこともあります。

本と新聞を読む習慣をつけよう。

手紙(文字)を書く

PC・スマホの登場で、文字を書くことがかなり減っているそうです。
私も子供の頃に比べれば、確実に減っています。
大切な人に、大切なことを伝えるには、手書き文字が一番伝わります。温かさ、温もり、そして、一生懸命書いてくれたんだという大きな大きな価値が生まれます。

だから、手紙を書こう。相手のことを考えながら、一字、一字ていねいに書こう。
そして、大切な人に思いを届けよう。
ビジネスでも手書きの手紙はとても有効です。商談後は御礼をかねて手紙を送る。多くのお客様に信用・信頼されている営業マンはみなさんしています。アナログが心にめちゃくちゃ響きます。

手紙には宛名書きや挨拶文などのマナーがありますので、勉強して身につけてください。

電話をかける

LINEで済む用事が多いので電話の回数も減っているような・・・。
確かにちょっとした用事ならLINEで良いのでしょうが、自分にとっても、相手にとっても大事な用事は、直接伝えなければいけません。会えないなら電話しよう。
電話は相手の時間を奪うと言われる方もいらっしゃいますが、私はそうでないと思います。直接伝えることに価値があると思います。

電話は声しか聞こえないので、コミュニケーションを取るのが意外と難しいです。
相手と呼吸が合わずに話を遮ってしまったり、沈黙したり。会話の最初、切るときのタイミングも考えないと相手に対し失礼になってしまうことがあります。
ですので、コミュニケーション力を身につけるには電話は最適。

電話でのマナーと、電話でコミュニケーション力を身につけよう。

人が見ていないところで全力でする

昔の人は「お天道様が見ている」と言って、誰も見ていなくても横着やサボることをせず、まじめに働いていました。また、一流アスリートは、人前で練習している姿を見せず、人が見ていないところで想像できないくらいの練習と努力をしています。

小学校の時の掃除の時間、先生の目が届かない場所になったらサボっている奴がいました。私もそうだったかなー。これを大人になってもしていると最悪です。絶対に誰からも信用・信頼されない人になります。
人が見ていないからこそ、自分に嘘をつかず何事にも全力で取り組もう。人が見ていないところでは、150%、200%の力で取り組もう。
その努力は必ず報われます。そのような人に、お天道様は微笑みます。

まとめ

社会人になる前に身につけたいおすすめの習慣と題し、10コのことをお話しました。
当たり前のようなことですが、当たり前のことができないのが人です。
1つずつでいいですから、確実に身につけてください。
みなさんが、すばらしい社会人になられることを祈っております。

 

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