資格取得
すごく魅力的な言葉ですね。サラリーマンなら一度は「資格を取って独立」なんて考えたことがあるのではないでしょうか。私もその一人です。
今回は、今人気資格の一つ、キャリアコンサルタント国家資格についてお話いたします。
今、まさに目指している人も、これから目指したいと思っている人にもご参考になれば幸いです。
キャリアコンサルタント資格を独学で合格するおすすめ勉強法
資格試験を受ける方は難易度含め、独学で合格できるかどうかが一番気になるところではないでしょうか。
ズバリ、キャリアコンサルタント国家資格は、独学で合格・・・必ずできます!!
私自身、独学で第9回試験(日本キャリア開発協会)の学科・実技に一発合格しました。
勉強期間は約5ヶ月。
正直、5ヶ月間大変でしたが、やりきりました。
私の受験資格は実務経験です。
採用・面接は13~4年、労務管理全般は約4年の経験です。ただ、キャリアコンサルティング理論など専門的な勉強はしたことがありません。なので、ネットでちょこっと理論を調べてみたら、言葉が難しすぎて意味不明・・・。
やっぱ、養成講座を受けた方がいいのかなと思い説明会は聞きにいきましたが、費用がおそろしく高く、会場が遠いし、日程も合わんやん!ってことで独学を決意。
そこから勉強の日々が始まりました。
で、まあ運よく、難易度が割と高かった第9回に一発合格しました。
そもそもキャリアコンサルタントってどんな資格?
キャリアコンサルタントは、ここ数年で人気が出てきた資格です。
では、そもそもキャリアコンサルタントってどのような資格なのでしょうか?
キャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングを行う専門家で、下記のように定められています。
向上に関する相談に応じ、助言および指導を行うことをいいます。
(平成27年9月改正:職業能力開発促進法 第二条第5項)
また、
社会や企業内にある仕事について理解することにより、その中から自分に合った仕事を主体的に選択できるようになることが期待できます。
と、キャリアコンサルティングの期待が記されています。
カンタンに言いますと、キャリアコンサルタントは、労働者が現職や転職、能力UPなどに悩んだときに相談を受け、一緒に解決する専門家(カウンセラー)です。
キャリコンサルタントは平成28年4月より国家資格になりました。キャリアコンサルタントは登録制の名称独占資格で、守秘義務・信用失墜行為の禁止義務が課されています。試験に合格した人だけがキャリアコンサルタントと名乗れ、国家資格を持たない人は、キャリアコンサルタントやそれと紛らわしい名称を名乗れません。
厚生労働省は、2024年にはキャリアコンサルタント養成数を10万人にするとしています。
新しい国家資格で、しかも、厚労省がたくさんの資格者を養成すると言っているところから人気資格となっています。
受験資格は?誰でも受験できるの?
キャリアコンサルタント国家資格は、
●特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会
●特定非営利活動法人 キャリアコンサルティング協議会
が行っています。
学科試験は同じですが、実技試験の内容が異なります。過去問を見て、どちらの方が答えやすいかで選べば良いです。
私は、日本キャリア開発協会で受験しました。
キャリアコンサルタントの受験資格は4つです。
2.労働者の職業の選択、職業生活設計または職業能力開発および向上のいずれかに関する相談に関し
3年以上の経験を有する方
3.技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験または実技試験に合格した方
4.平成28年3月までに実施されていたキャリア・コンサルタント能力評価試験の受験資格である
養成講座を修了した方(平成28年4月から5年間有効)
上記のどれか一つを満たせば年齢関係なくどなたでも受験できます。
受験資格で最も多いのが「1.厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した方」です。
ちなみに、私が受験した第9回(日本キャリ開発協会)は下記のようでした。
●試験種別結果
申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
学科 | 1,469 | 1,366 | 439 | 32.1% |
実技 | 1,145 | 1,098 | 745 | 67.9% |
●学科および実技試験同時受験者結果
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
学科・実技試験 同時受験者 | 894 | 309 | 34.6% |
●受験資格別結果
受験資格 | 受験者数 | 合格者数 | |
学科 | ➀養成講習修了者 | 1,157 | 400 |
➁実務経験者 | 129 | 31 | |
➂技能検定の片方合格者 | 1 | 0 | |
④2016年3月までの養成講座 修了者(経過措置対象者) |
79 | 8 | |
実技 | ➀養成講習修了者 | 958 | 671 |
➁実務経験者 | 92 | 47 | |
➂技能検定の片方合格者 | 4 | 4 | |
④2016年3月までの養成講座 修了者(経過措置対象者) |
44 | 23 |
※キャリアコンサルティング協議会結果はコチラ
第9回は難易度が高かったこともあり、学科・実技同時受験者の合格率は34.6%でした。
学科のみで見ると、養成講習修了者は34.6%、実務経験者は24.0%でしたので、養成講習修了者の方が高かったですが、大きな差はないと言えるでしょう。
養成講習を受けるメリットは、基本から出題傾向まできっちり教えてくれること。
ただ、知識や経験が全くない状態で講習を受けての合格は難しいかもしれません。
特に、労務管理などに関する問題(法律など)や倫理系問題は、問題をひねられても実務経験があれば答えを導き出せますが、実務経験がないと答えられないこともあります。
受験に際しては、少しでも実業務に関わっている方が有利でしょう。
キャリアコンサルタントは食える資格か?
ぶっちゃけ、資格を持っているだけでは食えません。
やはり、実務経験がものを言います。
私は今春起業しますが、起業にあたって肩書きの一つとして取得しました。
厚労省が10万人養成すると言っていても、実際の現場ではまだまだ知名度は低いです。
面接試験では、受験者がキャリアコンサルタントとなり、相談者役の試験官をカウンセリングします。
仕事を辞めたいのですが・・・みたいな相談に対し、相手の心のうちを引き出し、解決に導くというものです。
私も練習をして試験に臨みましたが、実際の現場で、問題を抱えた個人が見ず知らずのキャリアコンサルタントに相談を持ちかけることなんて、ほとんどないでしょう。
実際にあなたが仕事で悩んだときに、お金を出してキャリアコンサルタントに相談しに行きますか?
たぶん行かないでしょう。私も絶対に行きません。
もし、そのキャリアコンサルタントが、ビジネス界で超有名人であれば相談者がひっきりなしにくるでしょう。
でも、資格を取ったばかりの人に相談者がくることはまず考えられません。
ですので、キャリアコンサルタント1本で独立を考えられている人は、今は諦めてください。
で、企業やカウンセリングの専門機関などで最低でも5年以上は実務経験を積み、いろいろな企業の人事担当や専門機関、学校などと人間関係を作れたなら独立して食える可能性があります。
結局、どんな資格でもそうですが、一番大事なのは人間関係です。
いくら士業でも、コミュニケーション能力が著しく低ければ仕事を得ることはできません。
実務経験を積む間に一生懸命に人間関係を作ってください。
独学で合格するための勉強法とは?
私が実際に行った勉強法は下記です。
◎とにかく本を読みまくり
◎とにかく過去問を解きまくり
カンタンですね♪♪
特別なことは一切していません。
私が読んだ本をご紹介します。
●キャリコンサルティング 理論と実際 木村 周 著
これ1冊読んでおけば大丈夫!と言えるくらいのテッパン本。理論から実務までわかりやすい解説です。
●新版 キャリアの心理学 渡辺 三枝子 著
各学者・博士のキャリア発達理論をわかりやすく要点がまとめられています。
●働くひとの心理学 岡田 昌毅 著
「働くこと」とはなにか、また、「働くこと」によるキャリア発達や生涯発達について書かれています。
●キャリアカウンセリング 宮城 まり子 著
キャリアカウンセリングの各種理論と実現場でのカウンセリングの行い方がわかりやすく書かれています。
●マイクロカウンセリング技法 福原 眞知子 著
マイクロカウンセリング基本の著。分かりやすい実技例も掲載されており、実技試験対策にもバッチリ。
●キャリアコンサルティング関連情報集
様々な統計資料が掲載されています。ネットで全部検索できますが、1冊にまとまっているので見やすく、読みやすい資料集です。
本をたくさん読むのはとても時間がかかります。理解しながらとなるとさらに時間がかかり、全部を読み終えた頃に試験を受けないといけない・・・なんてことになってしまいます。
そこで、私は、勉強を始める前に速読法を習得しました。
速読はめちゃくちゃ便利です。今でも以前の3倍以上の速さで読めます。ですので、2回、3回繰り返し読むことができ、理解が深まります。個人的にめちゃくちゃおすすめです。
ただ、いろいろな教材がありますので、よく見て選んでください。
次は過去問です。
過去問は、日本キャリア開発協会とキャリアコンサルティング協議会のHPからダウンロードできます。
ただし、過去3回分しかダウンロードできませんので、早くすることをおすすめします。
問題集は下記がおすすめです。
●国家資格キャリアコンサルタント学科試験 速修ポイント&模擬問題集 日本マンパワー
●国家資格キャリアコンサルタント学科試験予想問題集 LEC(東京リーガルマインド)
過去問とこの問題集2冊を最低5回すればOKです。
また、いろいろなサイトでもいろいろな情報を得られます。
私がよく見たサイトは下記です。
◎みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験
◎まんだむ てれおのキャリコン・産業カウンセラー試験対策室
「みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験」では、楽習ノートがすごく勉強になりました
「まんだむ てれおのキャリコン・産業カウンセラー試験対策室」は、実技試験対策がとても勉強になりました。Youtubeで解説動画がアップされています。私は、論述試験の解答の仕方を真似て、何度も書いて練習しました。面接試験の解説動画も何度も見て、頭でイメージトレーニングをしました。
他に、模擬面接をキャリアストーリー様で受けました。スカイプでの面談でしたが、実際の感じが掴めましたし、フィードバックも丁寧にしていただきました。
試験勉強は学科と実技(論述・面接)ですが、私の時間比率は8:2くらいでした。
今は試験対策情報も教材もたくさんあります。
自分に合ったものを選ぶことが合格への近道です。
まとめ
キャリアコンサルタント資格は独学できます。が、根気よく続けることが大事です。
私は元々暗記教科が苦手なのですが、本を繰り返し読み、過去問を繰り返し解き、苦手なところは何度も何度も読み返しました。
みなさんもきっとできるはず!合格されますことを心よりお祈りいたします。
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